乳がん
2016.06.09
トピックス
先日、順天堂大学大学院特別講義で、 形成・再建外科学 水野博司先生の講義に出席した。
講義の内容は、口腔ガンや唇顎口蓋裂の再建など、歯科との連携症例も多く見られたが、乳がんの乳房再建症例がほとんどだった。
日本ではかつて30人に1人の割合だったが、現在では12人に1人がかかる国民的な疾患である。特に欧米と比べて若年者の患者が多いのが日本人の特徴である。
アメリカではさらに7人に1人の割合である。しかもアメリカでは片側にガンがあれば、予防もかねてもう片方も取ることが多いそうだ。もしくはアンジェリー・ナジョリーのように遺伝子を調べて、未病なのに手術するぐらいである。
乳房再建にもいくつか方法があるが、アメリカでは脂肪を移植する方法が多くなってきているそうだ。
脂肪には成長因子が含まれているため、手術後の皮膚の瘢痕を目立たなくする効果があり、傷口の攣れも改善できる。
将来的にはiPS細胞を応用することになるんだろうけど、脂肪の成長因子が瘢痕治癒を改善するのはなるほどである。
しかし、近年増加傾向にある乳がんの原因は食生活なんだろうけど、はっきりしてないのが気がかりである。