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Non metal

ノンメタル治療

ノンメタル治療とは

ノンメタル治療とは

歯の修復に使う材料は、(硬くて強い)、(身体にやさしい)、(自然の歯に近い質感)など、主に大きく3つの条件を兼ね備えていなければなりません。日本では、パラジウムなどの金属のみを用いる治療法のほか、金属にセラミックスを焼き付ける七宝焼のようなメタルボンドが主流でした。これまでは当たり前のように使われてきた金属ですが、最近になり、重大な問題が指摘されるようになりました。最も深刻なのは、金属アレルギーを発症する人が著しく増加していることです。
ほかにも、金属は光を反射するため、表面がセラミックスでも、天然歯のような透明感には近づけないという問題もあります。溶けだした金属イオンで、歯肉が黒く変色することも懸念されています。そこで、金属を使わない修復方法や材料(メタルフリー)が理想とされるようになってきたのです。

ジルペッククラウンについて

新素材ペクトン®とは

新素材ペクトン®とは

ジルペッククラウンに使われるPEKKTONは「PEKK」はポリアクリルエーテルケトンファミリー(PAEK)の中で、最も性能の高いポリマーです。この「PEKK」は生体親和性が非常に高く、機械的特性にも優れています。一般医療界では、「PEKK」の弾性率が人間の皮質骨や象牙質と非常に近いことから、既に30年以上にも亘って人工関節や椎間板等で使用されているのです。人間の皮質骨や象牙質と近似した物性から、「PEKK」は従来の歯科治療、特にインプラント治療とその補綴装置にこれまでに無い衝撃吸収の効果が期待できます。
ナノジルコニアの硬い質感を70%衝撃吸収し、歯や歯根膜のダメージを大幅におさえます。建築などで使われる耐震・制震・免振構造のような効果が期待できます。歯軋りが強くてインプラントやジルコニア治療を諦めていた患者様にも安心して使用することができます。

新素材ペクトン®の特長

新素材ペクトン®の特長

ペクトン®は、ジルコニアと同じように人工関節や椎間板などにも使用されています。生体になじみやすく、金属イオンが溶け出すようなことがないので金属アレルギーの心配がありません。
また、ペクトン®の重要な性質として「軽さ」と「柔軟性」があげられます。軽さがあることにより、お口の中にクラウンとしてセットしたときの違和感が少なくなります。さらに柔軟性も高く、噛んだときの衝撃を吸収する機能があります。噛んだときの感覚が自然に仕上がり、お食事を楽しめます。
ペクトン®の柔軟性の高さは、インプラントの土台として使用するときにも役立ちます。歯根と歯槽骨の間でクッションの役割を果たす「歯根膜」のように機能し、インプラントへの衝撃を吸収してくれます。

ペクトン®を使用したジルコニアクラウン(ジルペッククラウン)

ペクトン®を使用したジルコニアクラウン(ジルペッククラウン)

ジルペッククラウンは、セラミックのジルコニアと医療用ポリマーのペクトン®を組み合わせた、機能性と審美性を兼ね備えたクラウンです。ジルコニアは硬くて丈夫なため、歯の破折を防ぐ効果があります。しかし、硬すぎるため、噛んだときの音が気になるという欠点もあります。ペクトン®は衝撃吸収効果を持つため、硬すぎるジルコニアの欠点を補います。また、生体親和性に優れ、アレルギーの心配もありません。
ジルペッククラウンは、インプラントやクラウンの素材として、近年注目を集めています。ただし、ペクトンそのものは色味が歯とは異なるため、クラウンに適用する場合は内側の素材として使用される場合が多いようです。

その他のノンメタル治療

「生体親和性と優れた審美性」ジルコニアクラウン

「生体親和性と優れた審美性」ジルコニアクラウン

ジルコニアは強いセラミックスです。金属と同等の強度なので、金属の代わりとして使用することが可能。つまり、セラミックスだけの治療(オールセラミックス)、メタルフリー治療が実現できます。さらにジルコニアのなかでも、驚異的な強度をもつのが(ナノジルコニア)です。日本で生まれ、日本で生産しているのも特徴です。
ナノジルコニアは、優れた強度なので、薄くても大丈夫です。そのため、天然歯を削る量が少なくて済むのが大きなメリットです。
最近の歯科治療の考え方に「ミニマム・インターベーション」と呼ばれるものがあります。歯を削るのは最小限にして、最大の治療効果を実現するという意味があり、できるだけ天然の歯を大切に守っていこうとするものです。ナノジルコニアは、口腔内スキャナーやAIを活用した製造技術などの最先端技術を使って、歯のデザインや製造加工が精密に行われるのも特長。そのため、歯とのすき間をつくらず、ピッタリと合わせることができ、バクテリアの再感染もなく、口臭を防止し、衛生的で審美的にも違和感のない口元になります。

「コンピューターによる精密な設計」CAD/CAM冠

「コンピューターによる精密な設計」CAD/CAM冠

セラミックはノンメタルで審美性の高い素材ですが、自費診療となるためどうしても費用がかかってしまいます。実は、条件は限られるものの保険診療で白いクラウンを作ることもできます。それが、CAD/CAM冠です。もともとは先進医療でしたが、近年になって一部の歯に限り保険診療になりました。適用となる歯の範囲が徐々に広がってきており、現在ではほぼすべての歯が治療の対象となっています。
CAD/CAMは、コンピューターでデザインと製作をすることの略称として名付けられています。患部のスキャンデータをもとにコンピューターで設計し、加工機によってブロックを削りクラウンを作るというものになります。費用を大幅に抑えながら、ノンメタルの白いクラウンを作れるのが大きな特長です。

●審美治療・セラミック治療にともなう一般的なリスク・副作用

・審美治療としてセラミック治療を行う場合、自費(保険適用外)での診療となり、保険診療よりも高額になります。
・事前に根管治療(神経の処置)やコア(土台)の処置が必要となることがあります。
・治療では歯を削ることがあります。また、知覚過敏を発症することがあります。
・抜髄(神経の処置)や抜歯が必要になることがあります。
・抜歯や外科処置をともなう場合、出血や腫脹(しゅちょう)を生じることがあります。
・治療で歯肉を移植する場合、2次的な出血・疼痛・腫脹(しゅちょう)が見られることがあります。
・治療後、自発痛、咬合痛、冷温水痛を生じることがあります。
・歯ぎしり・食いしばりなどの癖や噛み合わせによっては、補綴物が破損することがあります。
・セラミック製の補綴物は、金属製の補綴物よりも歯を削る量が多くなることがあります。
・噛み合わせ・歯ぎしりの強い方は、セラミックの破損を防止するため、マウスピースをおすすめすることがあります。

●ペクトン アイボリー ブランクの使用にともなう一般的なリスク・副作用

・歯科技工室設置型コンピューター支援設計・製造ユニットとともに、歯科高分子製補綴物の作製に用いる材料です。
・自費(保険適用外)での診療となり、保険診療よりも高額になります。
・前歯域で使用する場合には、ベニアリングを要します。
・生活歯(歯の神経が生きている歯)の歯冠修復には使用できません。
・歯ぎしり・食いしばりなどの癖や噛み合わせによっては、補綴物が破損することがあります。
・発疹、皮膚炎などの過敏症状が現れることがあります。そのような場合は、速やかに医療機関を受診ください。

●CAD/CAM機器を用いた治療にともなう一般的なリスク・副作用

・ソフトウェアを利用して歯科修復物のCAD(コンピューター支援設計)またはCAM(コンピューター支援製造)に使用します。
・この機器を使用して行う修復物の作製は自費診療(保険適用外)となることがあります。その場合は、保険診療よりも高額になります。
・患者さまの症状によっては、この機器での治療を適用できないことがあります。
・お口の中にスキャナーが入るため、ごくまれに多少の不快感を覚えることがあります。
・補綴物の作製・セットが1日で終わっても、その前後に診療が必要な場合があり、治療後も継続的なメンテナンスを受診いただくことになるので、通院が1回とは限りません。