口内フローラ(ロイテリ菌)
2018.06.16
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口内フローラというワードが検索で上位に来ている。
ビジネスはマッチポンプのようなもので、新しいものが出ては消えていく。
さて、口内フローラとは、最近はやりのロイテリ菌のサプリのことである。
口腔内にロイテリ菌を保菌すれば、虫歯や歯周病はおろか、ガンや虚血性疾患である心臓病・脳梗塞、高血圧、痴ほう症、リュウマチなどなど、ありとあらゆる病気がたちまち治るという触れ込みである!?
確かにプロバイオティクスの考えは正しい。
ロイテリ菌には、ロイテリン(3-hydroxypropionaldehyde)という抗菌物質を作り出し、有害な菌の発育を抑えるというはたらきがある。さらに、いい影響を与える善玉菌にダメージを与えないばかりか、ビフィズス菌などの有益な菌と、共存することが報告されている。
L.ロイテリ菌は胃酸や消化酵素への耐性があり、優れた定着性があるなど、バクテリアセラピーに利用する善玉菌として望ましい特性をすべて兼ね備えています。また、消化管内や口腔内において、善玉菌と悪玉菌のバランスに大きく影響を与えることが研究により確認されている。
多少の口臭や軽度の歯周病には良いと思う。しかし、あくまでもサプリですから、どこまでデータがあるかまだまだ不明な点もある。
臨床的にデータを取り、論文を書いてみるのも面白いと思う。
まぁ、しばらくどうなるか様子を見ることにしよう。