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活性酸素

2009.12.15 コラム
活性酸素

噛むことと活性酸素

  活性酸素は、私たちの健康のあらゆるところで重大な悪影響をもたらしています。とくにがんや動脈硬化、糖尿病、高血圧や心臓病、肺気腫、白内障、肩こり、肌の衰えなど様々な生活習慣病の原因になることが指摘され、さらに老化にも密接に関係しています。このことは1956年アメリカ・ネブラスカ大学教授、D・ハーマン博士によって研究発表されました。
 酸素は空気の20%以上含まれると、私たちの体にダメージを与えることが分かっています。未熟児が病院で、過剰な酸素を与えられたことで失明するという事故から、広く知られるようになった。私たちの体は約60兆もの細胞から出来ていますが、その一つ一つにミトコンドリアと呼ばれる器官をもちます。ミトコンドリアでは、効率よく酸素を利用し、高いエネルギーを生産することが出来ますが、その2%が大変活性が強い酸素が出来てしまいます。それが活性酸素(スーパーオキシド)です。活性酸素とは、酸化力が強く、その激しい酸化力で遺伝子DNAや、重要な臓器や細胞を手当たり次第に攻撃し、それらをサビさせて、病気や老化の原因をつくる張本人なのです
  人間が加齢とともに老化するのは、活性酸素によって、細胞が酸化され、サビつく状態になるからである。老化が進むとやがて死を迎える。つまり、酸素を利用して生きる限り、不老不死は絶対にかなうことはありません。しかし、人間は活性酸素を消去するSOD(スーパーオキサイドヂスムターゼ)という酵素を産生します。SODにより活性酸素が過酸化水素に分解され、過酸化水素はカタラーゼという酵素によって無害の水と酸素に分解されます。さらによく噛むことによって分泌される唾液の中にはペルオキシダーゼという酵素があります。ペルオキシダーゼも過酸化水素を分解します。
  つまり、よく噛むことは、胃や腸の消化吸収を助けるだけでなく、唾液の分泌を促し、唾液中の酵素により活性酸素を分解し、がんや心臓病などの成人病・生活習慣病を予防し、老化を遅らせる作用があるということです。

活性酸素を抑制する抗酸化物質

  SOD、カタラーゼ、ペルオキシダーゼを生産して活性酸素から防御することを述べたきました。しかし、すでに酸化してしまった脂肪(過酸化脂質)に対して消去酵素は効きません。しかし、抗酸化物質によってそれらを抑制し消去することが出来ます。
ビタミンCは消去酵素ではないが過酸化水素の発生を抑制します。カロチノイド(β―カロチン)やビタミンE、フラボノイド、ポリフェノールは過酸化脂質を抑制する抗酸化物質です。これらは私たちの体ではつくることが出来ないので、食べ物などから補給しなくてはいけません。
本来ならば、野菜や果物からこれらの抗酸化物質をとることが望ましいのですが、現代社会では毎日十分にとることは困難です。ですから、サプリメントや補助食品などで最低限とってほしい。それは、ビタミンC,ビタミンE、CoQ10です。必要最低限の抗酸化物質をとり、よく噛むことは不老不死に近づくための最高の近道です。

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