審美的な歯科治療 | 銀座駅の根管治療・インプラントに特化した歯医者なら銀座大幸歯科(銀座駅徒歩2分)

EN
Blog ブログ

審美的な歯科治療

2009.12.10 コラム
審美的な歯科治療

本当に機能的なものは、本来美しい形態をしています。なにも審美的な歯科治療なんて言葉を使わなくても、本当に美しいものは機能美に優れ、無駄のないシンプルな美しさを兼ねそなえているものです。「明眸皓歯」とは中国の有名なことばで、美人の総称であります。美しく澄んだ瞳と白く美しい歯の意味です。これは唐の詩人が楊貴妃の美貌を形容した言葉として有名です。また、17世紀初頭にセルバンテスによって書かれた「ドンキホーテ」の中にも女性の美をたたえる言葉として、「歯は真珠をならべ」というくだりがあります。このように洋の東西を問わず美人の代名詞に白い歯がでてきます。
美しい白い歯は豊かな人生に大きな役割を果たします。なんでもおいしく食べることはもちろん、楽しくおしゃべりすることや、笑顔をより美しく、さわやかで、魅力的な表情を演出してくれます。そして、魅力的な笑顔は、人生を幸せな気持ちにさせ、人をひきつけ、人生も変えてしまう大きな力を持っているのです。
多民族国家アメリカでは、あらゆる人種に共通する何らかの有効サインが不可欠です。その一つが(スマイル)であり、そのサインは美しい白い歯でさらに強調されます。
 アメリカでは、人口の80%に虫歯がないという統計があり、歯科治療費の80%が審美的な歯科治療や歯列矯正に支払われています。一方、わが国では「8020運動」(80歳になったとき、自分の歯が20本は残るようにしよう)を目標にする運動が必要なくらい、歯に対する意識が低下しています。その根底には健康保険で手軽に治療できることも関係していますが、欧米人に比べてスマイルに対する関心が薄いことがあります。
素敵なスマイルを手に入れる方法としては、ようやく一般的になってきた成人矯正の他にも、たとえばホワイトニングがあります。歯の表面をクリーニング・研磨をした後に、専用の薬剤と光線・熱の作用で変色歯や黄ばみの強い歯を白くします。もうひとつは、リコンストラクション(再構築)。あちこちに治療済みの金属がみえている場合、天然歯の色調を再現できるセラミックス・リコンストラクションで対応します。
そして、インプラント(人工歯根)。部分入れ歯は自分の歯に金属のバネで引っ掛けていますので、いかにも入れ歯をしている感じになってしまいます。インプラントでは、この悩みから開放され、しかも入れ歯以上に強い力で硬いものが噛めるようになります。
近年、審美的な歯科治療が話題になっていますが、審美的な歯科治療は決して機能を無視して見た目だけを追求するのではなく、身体機能を回復させるという枠を超え、さらに他人の目に映る自分、つまり他人の感覚すらも治療の一部と考えています
これからは、欧米のように自分自身の美しさや能力を主張することが重要となってきます。口元を美しくすることにより、失われた自身を取り戻し、明るく楽しく、そして健康的に人生を再出発するためのファーストステップとして、お口のなかを美しく、快適にしてみてはいかがでしょうか。

審美的な歯科治療

ホワイトニングに関しては、アメリカから薬品濃度の濃い製品を直接個人輸入しております。通常、主成分である過酸化尿素の濃度が10%でありますが、16%~22、30%のものを使用することができます。知覚過敏の緩和剤に、今までのフッ化ナトリウムに変わってリン酸カルシウムを使用しています。今までよりも痛みの緩和に効きます。 歯の色には個人差がありますので、症例にあった薬品を選択しております。また、オフィスブリーチング(歯科医院での漂白)のように強いレーザーを使ったりしませんから、歯がしみたり神経を痛めたりすることもなく、ホームブリーチング(自宅での漂白)で十分白くなります。ハリウッド女優の大半がホームブリーチングをしていることからも、実証されています。
銀座大幸歯科ではブリーチング費用は35,000円となっております。徹底的に歯の汚れを取り除いてからホワイトニングに入ります。アフターフォローもしっかりしていますので安心してください。

【歯列矯正】
歯列矯正は、現在日本に30種類の学派が存在し、矯正専門医は自分の所属する学派の方法にのっとって矯正治療をおこなっています。 その術式により欠点も利点もあり、ひとつのテクニックですべてを治すことができなくなってきております。 
日本の矯正治療の大半が、エッジワイズ法をもととした小臼歯を抜歯するテクニックを基本としています。矯正を希望する方の大半が、前歯の歯並びを気にする審美性の改善を希望しています。前歯とは犬歯から犬歯までの六本を言います。この六本の歯を綺麗に並べるのにいちばん簡単な方法が、その隣にある小臼歯を便宜的に抜歯して、前歯を引っ込める方法なのです。矯正治療の7~8割がこのように健康な歯を抜歯しているのではないでしょうか。この矯正治療の一番の問題は、健康な臼歯を4本も抜歯してしまうことです。そうすることにより、奥歯の噛みあわせが弱くなり、歯周病や顎関節症などを併発することがあります。 また、強い力をかけて歯を移動させるテクニックでは歯根が曲がってしまったり、短くなってしまうこともあります。
日本の矯正治療はアメリカの矯正治療の流れを汲んでいます。そして、そのアメリカでも1950年代には「エッジワイズ法は強い力で歯を動かそうとしたため、歯根の吸収などの大きな問題を含んでいた。」との問題から、オーストラリア出身のベッグによって、今までとは違う弱い力を持続的にかけることによって歯を動かすという考え方が導入されてきました。
その当時、オーストラリアでは矯正ができる歯科医が少ないために、遠くから何日もかけて来院する患者さんがたくさんいました。広いオーストラリアのことですから、毎週来院するのは大変です。そこで一ヵ月くらい放置しても問題が起きないだろうという観点から、弱い力で矯正する術式ができたのです。また、オーストラリアの原住民アボリジニーは、歯がかなり磨耗しているのに歯並びが綺麗で、歯周病にもなっていないことが分かりました。このことから磨耗して短くなった歯は隙間が開いてくるが、歯は奥のほうから前に移動をするものだという説が確立されました。このことは小臼歯を抜歯して矯正する際、その後に少し隙間が残ったとしても自然と奥歯が移動してきて封鎖されてしまうということです。それ以降、矯正治療では抜歯をするのが基本となり、1960年代のアメリカでは、抜歯を前提とするベッグ法が盛んに行われました。しかし、この方法には、奥歯が傾いてしまい、噛みあわせが狂ってしまう重大な欠点がありました。
その次に、ベッグの治療法に刺激を受けたアメリカ人のリケッツがバイオプログレッシブ法を提唱し始めました。
バイオプログレッシブ法はレントゲンを撮影し、その写真を分析することによって矯正法を決定します。レントゲン写真を分析して思春期の成長を予測することにより、抜歯をするか、非抜歯で矯正するのかを決定したのです。今でもバイオプログレッシブ法の理論で治療を行っている矯正家はたくさんいます。一般的に矯正専門医と看板に書いてある先生は、多かれ少なかれこの流れを汲んでいるといっていいでしょう。
バイオプログレッシブ法は、非常に難しくステンレススティールの太いワイヤーをたくさん曲げる(ベンディング)方法なので、治療する先生によって結果に差が出てしまいますし、歯に強い力がかかってしまいます。要するに、ベンディングが上手な先生と、そうでもない先生には仕上がりに雲泥の差が出てしまうテクニックなのです。
また、レントゲンを分析して将来の成長を予測するといいますが、人間の成長は予測どおりには行きません。途中で成長が止まってしまったり、予測よりも成長してしまったりすることもあります。予測不可能なことを予測することは、あまり意味がありません。無駄に被爆するだけです。
1970年代には、NASAで開発された新しい素材が矯正治療に応用されるようになりました。その素材は言わずと知れたニッケルチタンワイヤー(形状記憶合金)です。いままでの矯正治療法は難解なベンディングが必要でしたが、これらの問題を解決してくれたのが、ニッケルチタンワイヤーを使用したストレートワイヤーテクニックです。
アメリカの開業医アンドリュースがシステム化したストレートワイヤー法の出現によってバイオプログレッシブ法は下火となっていったのです。

審美的な歯科治療
審美的な歯科治療

現在アメリカでは矯正医の90%以上がストレートワイヤーを採用しているといわれています。
1986年にはテキサス州アーリントンの開業医アレキサンダーによって、ストレートワイヤー法をさらにシンプルにして矯正装置を直接歯に接着するダイレクトボンディング法が確立されました。
さらに、アンドリュースの考え方をさらに発展させたのが、カリフォルニア州の開業医ロスです。彼は、歯に接着するブラケットに歯を動かす情報のすべてを組み込み、ストレートワイヤーを使うことによって理想的に矯正する方法を開発したのです。
このように歯列矯正の歴史を踏まえたアメリカでは、抜歯をせずに、弱い力で矯正をする方向に流れが変わってきています。 また、歯列矯正はステータスシンボルのひとつであり、治療装置も一つのファッションのようにカラフルになってきています。
現在、日本の矯正治療は、1960年代の古い治療法の流れを汲んでいます。アメリカでも50年前に小臼歯を抜歯するか、抜歯をしないかという論争がなされてきました。今までは抜歯をして前歯を引っ込める治療が大半でしたが、近年では小臼歯の重要性が注目されてきたたことにともない、非抜歯で治療するようになって来ています。
もちろん例外はありますが、小臼歯は食べ物を細かくすり潰し、噛みあわせを安定させる役名がある重要な歯でありますから、これを安易に抜歯をする治療法には大きな問題があるのです。

銀座大幸歯科では、いろいろなテクニックの利点を利用し、矯正を行っております。年齢や歯並びにより、期間や費用に違いがあります。 治療を考えている方は、詳しく現状をメールしてください。

最新記事

カテゴリー

月別アーカイブ