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歯科治療とAI

2025.08.14 未指定

歯科治療とAIの関係は、これから10〜20年でかなり大きく変わる可能性があります。

ざっくり言うと、AIは「診断・計画・モニタリング」が得意で、「実際に削る・詰める」はロボティクスとの連携が必要…という役割分担になる感じです。

1. 診断・スクリーニング

画像診断の自動化
 パノラマX線やCT、口腔内スキャン画像をAIが解析し、むし歯・歯周病・骨吸収・根尖病変などを自動検出。
 すでに一部の国では、AI診断支援ソフトが保険請求に使われています。
初期病変の早期発見
 人間の目では見逃しやすい極小の変化をAIがピックアップ。進行前に予防処置へ誘導できる。

2. 治療計画の最適化

矯正のシミュレーション
 インビザラインなどではAIが歯の移動を予測し、最適なアライナー設計を自動生成。
インプラント位置決め
 CT画像から骨質・厚みを解析し、サージカルガイドをAIが提案。
咬合調整のシミュレーション
 顎運動や咬合力をAIが解析し、詰め物やクラウンの形態を最適化。

3. 治療中サポート

ロボティック支援
 外科ロボット(例:歯科用Yomiシステム)がすでに米国で承認。インプラント手術を高精度で誘導。
拡大視野+AI解析
 マイクロスコープ映像にリアルタイムで病変や神経位置をマーキング。
レーザーや切削の自動制御
 AIが深さや位置をモニターして削りすぎを防ぐ。

4. 患者管理・予防

口腔内スキャナー+AIによる経過追跡
 半年ごとのスキャンで変化を自動記録。進行予測も提示。
ホームケア指導
 スマホアプリで歯磨きの映像をAIがチェックし、磨き残し部位を教えてくれる。
咬合・ブラキシズムのモニタリング
 マウスピース型デバイスがAI解析し、歯ぎしり強度や回数を日別で記録。

5. これからの課題

法的責任:AI診断の誤りは誰が責任を取るのか。
保険制度との整合性:AI診断やロボ治療が保険適用になるかどうか。
患者の信頼:人間の説明なしでAIの結果だけを信じるかどうか。
倫理・プライバシー:口腔内データの扱いとセキュリティ。

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