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インプラントBLOG
戦略的な抜歯

従来、歯科治療は天然歯の保存が至上命題とされ、歯科治療は歯を保存することを基準に研究され、進歩してきた。
しかし、むし歯を詰めたり、根管治療をしたり、歯周治療を繰り返しているうちに、保存的・抜本的な治療を続行することが不可能になることがある。
分かりやすく言うと、治療のやり過ぎで、これ以上歯を残すことが出来ないことがある。多くの患者さんは歯を残したいと思う。そして、多くの歯科医も歯を残そうと考慮する。残念ながら天然歯の治療には耐用年数があり、治療を繰り返すと保存が不可能になることが多々ある。歯科医は効果のない治療を繰り返すことになり、保険点数を無駄に請求することになる。天然歯の保存という題名は、いっけん美しい行為としてとらわれがちであるが、最終的にはその場しのぎの対症療法になってしまう側面が存在する。多くの歯科医はその事実に直面し、歯を残すことが難しいのは分かっていても、抜歯することをためらう。どうしてかと言うと、社会保険の制度上、歯を抜いてしまうと、もうそれ以上請求が出来なくなってしまうからである。実は世界一抜歯をしない歯科医師は日本の歯科医である。8020運動は日本歯科医師会が推進する国民的運動であるが、80歳までに20本の歯を残すための費用と労力と時間を考えなくてはならないと思う。それと、患者さんの肉体的、精神的な負担も考えなくてはならない。私は、歯を保存する効果と費用を計算し、損益分岐点を算出し、それがインプラント治療費を越えるようであれば、戦略的抜歯をおこなうようにすすめています。
インプラントは白人に適した治療法で、脆弱で骨の薄い日本人には向かないという意見を聞くことがある。日本人を肉体的に貧弱な民族と卑下し、欧米の最新治療法を否定する姿勢は今回に限らず、いつの時代も反対意見を持つ人がいる。同じ人間なのだから、そんなに違うわけがない。日本人だけがそんなに骨が脆弱ならば、マラソンで金メダルなんて取れるはずがない。
 インプラント治療にはある一定の骨量が必要である。 私の医院では欧米人の患者さんも来院するが、日本人と白人の大きな差は解剖学的な骨量というより、手術時点における口の中の状況に影響される。日本人の場合は抜歯をした段階でおびただしい膿胞(膿のかたまり)や不良肉芽(感染をした歯肉)に遭遇する。その除去に時間もかかるし、骨の形もガタガタで、結果として骨はやせ細り貧弱な状況になっている。日本人の顎の骨が貧弱というのであれば、それは遺伝的な問題というよりも歯科治療のレベルの低さと、寿命の尽きた歯を長期間無意味に保存する診断力の低さに由来するのではないだろうか。歯科医が今日使っている診断基準には不確定要素が多く含まれており、残せると思った歯が残せないということも起こりえる。そういった意味では歯科医の診断は絶対的なものとはいえないのである。抜歯の基準は歯そのものではなく、骨が残せるか否かで判断すべきかもしれない。もし骨を残せないと診断された場合は速やかに抜歯すべきである。希望のない歯を無理に残すことが良心的な歯科医療行為とはいえない面もあり、抜歯の時期を誤ったためにその後のインプラント治療を困難にする場面がある。戦略的抜歯は正しい歯科医療行為である。
 インプラントのもつ高い信頼性が確認された今日、どの時期に抜歯をするかという判断は歯科医に与えられた重要な任務であろう。それを実行するうえで既成概念にとらわれない高い診断力が求められているのではないだろうか。

 

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